Q.
庭木のクロマツの葉が赤くなり、枝が枯れたようになっています。
病名と防除法を教えて下さい。
A.
被害葉の現物がありませんので、確定できませんが、赤斑葉枯病のようです。この病斑は、苗木や若木の針葉に発生することが多いものです。
9月頃からその年に展開した針葉に褐色小斑点を生じ、やがて暗赤褐色の斑点となります。
病斑は針葉当たり1から数個で、しばしば病斑部からわん曲します。
越冬後の翌春に病斑中央部に微小黒点を生じ、これが表皮を破って裸出し、やがて暗緑色すすかび状物におおわれます。
夏から秋にかけて2年葉の病葉身はしだいに病班部から先端が褐変して枯死に至ります。
ただ、アカマツ、クロマツは比較的に抵抗性が強く、激しい被害とはならないことが多いようです。
防除法は、殺菌剤を月2回程度の割合で樹木全体にまんべんなく散布し、蔓延防止に努めて下さい。
また、病葉や落葉を集めて焼却処分し、伝染源をなくすことが重要です。
(西岡)