Q.カエデの木から木くずがでている

Q.
 庭木で大事にしているカエデの木に穴が開き、木クズが出ています。

 どんな虫で、防除はどうしたら良いでしょうか?

A.
 秋を彩るカエデの紅葉はすばらしく、庭に1本は欲しいものです。

 カエデ科の木には甘いシロップ状の成分が含まれていますので、カミキリムシ類が特に付きやすいものです。

 お尋ねのカエデは、木くずが見られるようですからカミキリムシの1種であるゴマダラカミキリと思われます。

 成虫は体長25~35㎜で全体に光沢のある黒色で、背面には白い不規則な斑点を散在する中型のカミキリムシです。


 発生は年1回または2年に1回で、5月下旬頃から成虫が現れ、カエデ類、ユキヤナギ、バラ、ミカン類などの緑枝をかじって剥皮するため、枝枯れが続出する被害も軽視出来ないものです。

 また、被害樹からは細かいおがくず状の虫糞が排泄され、地ぎわ部の地上に積もっているので、見つけたら早く防除することです。

 防除法は、成虫を見つけしだい捕殺することですが、殺虫剤を排出孔から注入、または樹幹塗布剤を地際部から20~30㎝位の高さまで塗布すると良いでしょう
(西岡)