Q.
庭木のカイガラムシ防除のために、マシン油乳剤を散布したいのですが、その時期と濃度を教えてください。
A.
カイガラムシ類が発生すると、その排泄物にすす病が発生して、枝葉が黒く汚れて観賞価値が下がります。
毎年カイガラムシが発生する木には、4~6月ごろに孵化幼虫が現れますので、出来ればその時期にカイガラムシ用の殺虫剤(例えば、スプラサイド乳剤40の1500倍液)を散布します。
カイガラムシ類が固着(動かなくなる)すると、上記の殺虫剤は効きにくくなります。
そのため、冬場にマシン油乳剤を散布し、カイガラムシ類を被覆し窒息死させます。
濃度は、通常、落葉樹で15~30倍、常緑樹で30~45倍ですが、農薬の種類によって濃度が異なりますので、よく確認してください。
なお、マシン油乳剤でも、虫体をろう物質で覆っているカイガラムシ類には効果が薄いと書かれた文献もあります。(小河)