カエデのテッポウ虫

Q. 3本立ちのカエデです。1本は枯死しました。対処法を教えて下さい。

A. テッポウ虫による害のようです。穴を見つけて薬の注入をしてください。予防策で年2回、ガットサイド塗りをしてください。1月と6月に幹に、ハケで塗ってください。(古賀)

テッポウ虫についてですが、テッポウ虫という虫がいるわけではありません。樹木の幹の中に入って内部を食害するカミキリムシ類の幼虫のことをテッポウ虫と呼んでいるようです。ゴマダラカミキリ、クワカミキリ、シロスジカミキリ、キボシカミキリなどの幼虫がこれにあたります。多くの樹木が被害を受けます。幼虫が樹木の内部にトンネルを掘って食い進み、木を弱らせたり枯らしたりします。

対策としては、捕殺や殺虫剤の散布により成虫を駆除することはもちろんですが、木の内部にいる幼虫に対しては、日常的に木の根元や幹・太枝を注意深く観察し、木屑が出ていないか注意してください。

木屑が出ているようであれば、その孔に細い針金を差し込んで幼虫を殺すか、殺虫剤(液剤やスプレー剤)を孔に注入して、湿った粘土等で孔を塞ぐという方法で幼虫を駆除できます。ゾウムシ・コウモリガ・ボクトウガ等の幼虫も樹木の内部を食害し、同様の被害を与えますが、同じ方法で対処することが出来ます。

カミキリムシ類に登録のある殺虫剤には、スミパイン乳剤(50~150倍:成虫の発生期または直前に樹・枝に散布)があります。