Q.
イヌマキの枝が枯れ込んでいます。
虫がいる様子はありません。
どうしたらいいのでしょうか。
A.
イヌマキの場合、病気で枝が枯れることは少ないと思います。
アブラムシ等で新芽に被害が出ることは多いのですが、枝枯れを起こすことは稀です。
最近、鹿児島県内では「キオビエダシャク」という虫の被害が多く見られます。
葉がほとんどない状態にまで食害され、枯れてしまった木も多いそうです。
成虫は黄色の縞模様があり、比較的分かりやすい虫です。
幼虫が少数の時は木をゆすって落とし、捕殺すればよいのですが、多数の時は薬剤の散布が必要です。
また、枝作りの庭木の場合、枝を針金やビニールのひもで下に引き下げることが多く、この針金やひもが木にくいこんで枝が傷んでしまうことも多いようです。
もう一つ考えられる原因としては、根が傷んでいる場合です。
根が傷むと、その根につながる枝が傷むことがあります。木の周囲を丁寧に掘り、枯れたり腐った根がある場合は、のこぎり等で切り取ってください。
切り口が大きいようでしたら、トップジンMペースト等の殺菌剤を塗布すると良いと思います。
また、土が硬く締り、通気性・排水性が悪いようでしたら、堆肥等の有機物を入れ、土壌を改良されると良いでしょう。(神代)