Q.サツキの衰弱・枯死について

Q.
 家の玄関の植栽にサツキを2本植えているのですが、そのうちの1本が6月に剪定してからだんだん元気がなくなり、葉っぱがしおれ、一部はすでに枯れてきています。

 害虫か菌が原因かと思い、殺虫剤と殺菌剤の混合液を一昨日散布したのですが、今のところ、全く変わりがないどころか、少しずつ弱ってきているようです。

 もう1本はすごく元気なのですが・・・。

 状態は葉がしおれ、枯れた葉っぱは赤褐色になっています。

 原因と対処法を教えてください。

A.
 木全体の葉が萎れ、やがて褐変して枯死するとのことですが、植栽されてからどれくらい経過しているのでしょうか。

 植栽時に購入時の鉢のまま植え込まれているとしたら、植栽後3年目位から樹勢が弱ってくることが良くあります。

 植え込んだ鉢の土とその周りの土がなじまずに周囲に根が伸びないため、鉢の中で根が固まってきて、だんだん樹勢が弱くなってきます。

 また、植栽されている場所の水捌けが悪い場合には、土壌中の酸素が不足して根腐れを生じ、徐々に衰弱してきます。

 あるいは、植栽されている場所がセメントなどの工作物で覆われている場合には、土壌がアルカリ質に変化して、ツツジ類を衰弱させることもあります。

 いずれにしましても、一度根の状態を良く見られることが大切だと思います。


 梅雨が明けてきそうですので、掘り取って植え替えるのは時期的に難しいかもしれませんが、衰弱木は枯れた枝や葉を取り除いて小型の樹形にした後に掘り取り、根をきれいに整理(腐った根を除去、込み合った根も除去)して、水捌けの良いやや酸性の土壌に植え替えてみてはいかがでしょうか。

 今後、新しく苗木を購入して植栽される場合には、鉢の土を良く振るい落とし、込み合った根を整理した後に、水捌けの良い場所に植栽してください。

 また、植栽地の土壌は弱酸性の土壌が望ましいと思います。

 実際は、現地・現物を見なければわかりませんが。(小河)