Q.サカキにテッポウムシ

Q.

榊にテッポウムシと思われる幹の膨れが出来て、枝が枯れて後に来全体を数本からしてしまいます。対処時期と薬の種類をお教えください。
幹の大きさは、大人の親指大から直径10センチ位の綺麗な榊についてしまいます

A.

原因は不明です。

症状からすると「ゴマフボウトウ」の被害に近い症状です。
文献によると、ヒサカキに記載があります(カラー解説 緑化木樹木の害虫」
養賢堂発行)。
ゴマフボクトウは、色々の樹木に寄生し被害を与えています。
いわゆる、「ボクトウガ類」の被害状況です。
幹の膨れ部分に、ノコクズ状の虫糞(ノコクズ状のものが排出されているか?)が、
確認できるか否かで判断が異なります。
幹の膨れが、害虫の加害によるものか病気による症状なのかは、話だけでは判りません。
幹に膨れを生じる病気は、私は、今のところ報告を確認していません。
カミキリムシ類の加害にしろ、ボクトウガ類の加害にしろ、異常が認められる部分には、
虫糞の排出痕(ノコクズ状のものが出ている孔)が認められるはずです。
それが無い様でしたら、被害部分を切り取り、緑化センターへ持参ください。
カミキリムシ類にしろ、ボクトウガ類(対象木に雑草が絡まないようにすれば予防可能))にしろ、
虫糞が排出している部分を良く観察し、そこに糞排出用の小さな孔を見つけたら、その孔に、
カミキリムシ用の「糞排出孔、食入部噴射剤」を、噴射注入して坑口を密閉しましょう。
何れにしろ、一度、実物を持参して緑化センターにお出でいただければと思います。(小河)