Q.
初春に石灰硫黄合剤を散布しましょうと言われますが、その目的と効果について教えて下さい。
A.
石灰硫黄合剤は、石灰と硫黄と水を反応させ精製したものであり、水によく溶けます。
「農薬便覧」には、硫黄は菌体や虫体への浸透力が強い、柑橘類の収穫に先立って散布すると、果実の着色を促し、貯蔵力を増すと記載されています。
うどんこ病、さび病、そうか病、かいよう病、胴枯病(腐らん病)、カイガラムシ類、ハダニ類等に効果があります。
夏期に散布できる果樹類がありますが、多くは休眠期や発芽前の散布が主であり、薬剤散布条件の記述を良く読み、時期・濃度を理解した上で散布する必要があります。(小河)