Q.
福岡県内行橋市の海岸沿いに10年前に植えられた松並木があります。
これまで、マラソン乳剤やスミチオンを使って消毒してきましたので、生き延びているようですが、最近マツの葉を食べる毛虫(大人の小指より大きいくらい)を見つけました。
いつ頃どんな薬をまけば良いでしょうか?
A.
電話で直接お話しを伺いましたが、害虫はマツカレハ虫と思います。
冬期は樹皮の割れ目や根株付近で過ごし、4月ごろ暖かくなると食害を始めます。
4月から9月下旬までの長い期間食害を繰り返します。
特に、新葉の伸びきった直後と8月下旬から9月上旬の時期が特に激しく食害します。
マラソンやスミチオンは登録農薬ではないですが、経験上は宜しいと思いますが、近年は新しい良い薬が販売されています。
園芸店に行ってみてください。
私はパーマチオンやオルトランやモスピランといったいずれかの殺虫剤とダイセン系の殺菌剤を希釈倍率を守って混ぜて散布しています。
散布時期は
①4月下旬から5月上旬
②6月下旬
③8月下旬から9月上旬
以上、年に3回です。(古賀)
【参考】
「庭木の病害虫」冊子(福岡県緑化センター管理事務所が平成21年12月に作成)より
マツカレハの防除法
羽化直後に集団で食害している時に防除する
※散布剤
(樹木類・ツツジ類)トレボン乳剤 4000倍
(樹木類)ディプテレックス乳剤 1000倍
(マツ) レルダン乳剤40 2000倍
スミパイン乳剤 1000~1500倍
(マツ類)デミリン水和剤 4000~6000倍
※樹冠注入剤(胸高直径で量を加減)
(マツ)アトラック液剤