Q.
昨年家を新築して、シンボルツリーにシマトネリコを植えました。
植えた場所は家の北側で、夏は日差しがあたります。冬は葉には陽があたりますが、根本は影になっているような場所です。
昨年の2月に植え、春になるまでは、一部葉が黄変して落葉するものもありましたが、暖かくなると新芽がでて元気に育っておりました。
そのあと秋ごろには、大きなアオムシ(蛾の幼虫かと思います)がつきましたが、捕殺して落ち着きました。冬になった頃、葉の一部が紫っぽいシミのように変わってきて、それが斑点のようになってきました。
そのあと黄変して落葉する葉もあります(今のところそれほど多くありませんが)。
始めは、寒さによる落葉かと思っていましたが、株全体に広がってきたのと、新芽にまで現れてきたことで、病気を疑いました。
株立ちですが、株によって症状のあるものと、ないものにわかれていて、これも全体的な自然現象ではないことがわかります。ネットでも病気を調べましたが、カビ関係の病気ではないかと思われますが、薬剤も色々種類があってわかりません。
A.
トネリコ類の葉に発生する病気としてはうどんこ病と褐斑病とさび病があります。
うどんこ病:夏ごろから白色の菌糸の層を生じ、葉の裏にビロード状の層を形成するものと、葉の両面に白色粉状を呈するものがあります。
褐斑病:淡褐色から褐色の葉脈に区切られた5ミリ大の不整形の病斑が出ます。
病斑の表裏両面を拡大鏡で見ると、緑灰色~暗緑灰色のすすカビ状物が見られます。
さび病:葉表に黄色の小斑が単独または連続で形成される。病斑はのいに褐色になる。
病斑裏面はやや膨れ、葉脈や葉柄上では肥厚が著しく、奇形を起こします。
うどんこ病にはトリフミン水和剤、マネージ乳剤、モレスタン水和剤
褐斑病にはペンコゼブ水和剤、ドイツボルドーA、Zボルドーの登録がありますが、さび病に該当するトネリコ類の登録農薬はありません。(小河)
この件については、2010年4月18日の回答も参考にしてください。