Q.
クスノキを半年ほど前に移植しました。造園屋さんにやってもらい春頃には芽が出ますと言われましたがこのままで大丈夫でしょうか?
樹木医の方に見に来て頂いて、治療をお願いできますか?
クスノキとヤマモモの治療、目隠しの庭木を植えたいと思っています。
A.
1.クスノキについて
すでに移植され、強剪定された状態ですので、
このまま様子を見るしかないと思います。
新梢が伸びて、新葉が開きはじめると、
枝にクスクダアザミウマ(アザミウマ類)が寄生し始めます。
その吸汁痕から炭そ病菌が侵入・定着して、
炭疽病が発病して新梢を枯らす事が多いので、
注意してください。
アザミウマ類には、オルトラン水和剤(1000倍)、
炭そ病にはトップジンM水和剤(1,500~2,000倍)または
ベンレート水和剤(2,000倍)が有効です。
新梢が伸びて新葉が開き始めたら、
予防的に2週間おきに2~3回散布しましょう。
2.ヤマモモについて
1)幹や枝に大小様々な「こぶ」がないか確認してください。
写真では目立ちませんが、念の為に。
あれば、こぶ病:細菌による病気です。
コブが幹や枝を一周するとそこから上部は枯れます。
2)ヤマモモの害虫を疑う。
●ヤマモモハマキ
梢頭部の葉を2~3枚束ねて食害する。
年に2回発生するが、幼虫の食害は5~6月の被害が多い。
スミチオン乳剤の散布が有効である。
●カイガラムシ類、オオトビスジエダシャク、クロトンアザミウマなど
3)対策
●枯れ枝を除去する
●樹の中心部まで木漏れ日が入るように透かし剪定をおこなう
●日当たりを遮る障害となっている周辺樹木の枝葉も整理する
●支柱は早めに撤去する
3.目隠しの庭木
当センターの緑の相談では出張相談や植栽事業などはしておりません。
お住まいの場所が福岡県内であれば、
造園屋さんをご紹介することはできるかもしれません。
その他ですと、お近くの造園やさんを探していただいて、
(ホームページなどで発信している業者さんが探しやすくていいかもしれません)
直接現地を見てもらって、相談なさってみてください。
(小河)