Q.果樹の枝枯れ

当センターでは果樹の相談は受けていません。果樹については、福岡県農業総合試験場にお尋ねください。

しかしながら、今回は小河先生が果樹の枝枯れについて簡単にまとめてくださいましたので、投稿します。参考になれば幸いです。

Q.

枝が折れたり、ふと枝や幹に傷ができたりしています。原因は何でしょうか?防除方法があれば知りたい。

A.

枝が折れたり枯れたりする場合のひとつの原因として、カミキリムシ類が枝をかじったことがあげられます。また、幹の傷の大きな原因としては、カミキリムシ類の幼虫が生きている樹皮(内樹皮)や材を食害したことがあげられます。いずれも注意が必要です。

成虫の発生期は5月下旬~8月、種によって異なります。スミパイン乳剤50~100倍液を枝や幹に散布することで駆除しますが、実際には成虫駆除はなかなか難しいと思われます。ですので、幼虫の時期に駆除しておく必要があります。幼虫が内樹皮や材を食害する際に、木くずが出ます。これが、カミキリムシ類のいるサインになりますので、糞排出孔から針金を入れて捕殺するほか、ふと枝や幹の糞排出孔に食入部噴射剤(一例:園芸用キンチョールE)を噴入するなどして駆除します。

その他、微生物殺虫剤(一例:バイオリサカミキリ)を木に巻いたり下げたりする方法もあります。(小河)