Q.マキに花を咲かせたくない

Q.

ラカンマキとイヌマキの生垣で家を囲っていますが、マキの花粉症ということがわかり困っています。

もう3mほどの大木になっており伐採も大変で出来ない状態です。伐採しなくても要は、花を咲かせなければ良いと思い、4月中旬に刈込をしましたが、5月花は咲きました。

これは、刈込みが浅いからでしょうか?それとも時期が悪いのでしょうか?

とにかく、花を咲かせたくないので、花芽の時期がわかればその時に刈込めば良いですよね?
いつ頃、花芽ができるのかと、刈込む場合、どの位の深さ刈込めば良いのか教えて下さい。今の花の位置を見ると葉の付け根にあるような感じなので、葉を坊主にするくらい刈込まないと駄目でしょうか?

A.

4月中旬から下旬に強く刈り込むことで、80%強の花の枝をカットすることができます。

4月下旬から5月上旬に春芽が発生します。

8月下旬から9月10日頃までに再度強めの刈込してください。

黄金色の秋芽が発生して美しい葉の生垣になります。(古賀)

 

(補足)

イヌマキとラカンマキの花の量の差は良くわかりません。

マキ類は雌株と雄株が別々の木です。

花芽の形成時期は文献には明確に書かれていませんが、前年枝に実がなることからマツと同じ初秋頃と考えてよいかもしれません。

花の時期は5~6月頃なので、その前に強く刈り込むことが必要です。

花は葉の付け根にできるので、全部刈りこんで花をなくそうとすると、仰る通り丸坊主になってしまいます。

針葉樹は葉がないとなかなか発芽しないので(マキ類は比較的よく発芽しますが)、あまり春先に強く剪定すると一部の枝が枯れることもありましょう。

どのくらいの深さで切るかお尋ねですが、それは葉の量と生垣の厚みで調整してください。

結論として、秋の強剪定と春の花の咲く前の剪定を毎年おこない、花芽を減らしていくしかないと思います。(緑化センター手嶌)