Q.梅の木の花と実を楽しむ枝の作り方について

Q.
 家の畑に梅の木を植えています。15年位の物が20本くらいあります。

 枝の作り方を教えて下さい。

 また、実も採りたいと考えています。

A.
 剪定は落葉後から初冬に行います。

 実を採る樹姿と花を楽しむ樹姿は異なるのですが、基本的には他の樹種同様に、

徒長枝(幹や枝から上方に長く伸びた枝)、

平行枝(長さや太さが同じような枝が上下に重なったもの)、

絡み枝、

立ち枝(枝から直立して上方に伸びた枝)、

懐枝(樹冠の内側にある小枝)などを剪定します。

 樹姿が乱れている場合には、少しずつ姿を整えるように剪定した方が無難でしょう。


 花芽は多くは短枝につきますので、短枝を多くするような管理が大切です。

 そのためには、長い枝を切りつめて短枝を多くし、また花後に長く伸びた枝を早めに切り詰めて短枝を出させます。

 7月上旬から中旬にかけて、今年伸びた新鞘の短枝に花芽が作られますので、それ以降に新鞘の先を剪定すると花芽が極端に少なくなりますので注意しましょう。

 実を多く採るためには、枝に日が良く当たり風が吹き抜けるように剪定し、冬季に鶏糞などの有機質肥料、果実の肥大期の4月中旬~5月と収穫後にお礼肥として化学肥料を施すと良いでしょう。

 また、新芽にはアブラムシなどがつきますので、発生が激し場合には殺虫剤(例えばアドマイヤー水和剤2,000倍液は収穫21日前まで、マラソン乳剤2,000~3,000倍液は収穫7日前まで、モスピラン水溶剤2,000~4,000倍液は収穫14日前までに散布)を散布しましょう。(原田)