Q.実梅の剪定

Q.
庭植えの実がなる梅の木なのですが、花も2月に多く咲きましたが、
花後の3月中旬に伸びすぎた枝や混んだ枝等を整理したいと考えています。

昨年伸びた枝を先端から1/3程度切り詰め剪定した場合、
今年の実ができるかどうかが心配です。

昨年伸びた枝を今の時期に切り詰めても、実の付き具合に影響ないかお尋ねします。


A.
受粉しためしべ(花の中央にある)が実になるので、
実を採られたいのであれば実を採ったあとに剪定せざるを得ないでしょう。

通常、花梅の剪定は花後に、
実梅は6月初旬ごろまでに実を採った後で剪定します。

今年伸びた太い短枝に、7月~8月ごろ花芽が形成されるので
夏7~8月以降に剪定をすれば当然花芽を切ってしまうことになります。
(熟練した人は花芽を見分けて透かし剪定などが可能なのでこの限りではありません)

冬期剪定は形をつくるのが目的です。
このときは徒長枝のみを剪定したり花芽を見極めて切っていく必要があります。

ですので、今回は実を採取されたあとに、全体の樹姿を考えながら剪定されてはいかがでしょうか。
中には3分の1以上切った方がいい部分もあるでしょうし、そんなに切る必要がない部分もあるでしょう。

大切になさっている梅と思います。
枝ぶりを見ながら剪定を楽しまれてください。(小河)