Q.マツ・マキノキの葉の変色について

Q.
 芽摘みをした数本のマツに殺ダニ剤と殺菌剤を散布したら、その中の1本の針葉が徐々に変色し、全身に広がっています。マキノキにも葉の変色が見られます。

薬害が心配です。どのようになりますか。

A.
 薬害だとしたら、散布した数本のマツで何らかの症状が出るはずです。

 もし1本だけでしたら、その木が何らかの原因で弱っていたのではないかと考えられます。

 芽摘みした部分から新芽が伸びてきて、新芽に異常がなければ回復してくると思います。

 松くい虫(マツの材線虫病)被害が心配であれば、幹に大きな釘を打ち込み抜き取った痕から樹脂が滲出するか否かを確認してください。

 樹脂が出ないようであれば、夏の乾燥が続く間は樹冠下部付近に溝を掘り、たっぷり潅水するようにしてください。


 マキノキの変色ははっきりわかりませんが、根が枯死してそこから幹~枝枯れと異常になる事がありますので、葉が変色している枝基部の幹部分を薄く剥いで、ピンク色の部分が認められれば、葉の異常だといえます。

 マキノキでは、アブラムシ類・カイガラムシ類により新芽や新葉が奇形を呈し変色することがあります。

 また、ドウガネブイブイの成虫が葉を食害することがありますので、注意をしてください。
(小河)