Q.
マツの2年生の茎枝(径3mm)にこぶが出来ています。
その原因は何でしょうか。
また、どのように処置すればよいでしょうか。
A.
マツのこぶ病と考えられます。
この病原菌は、ナラ類(コナラ・ミズナラ・クヌギ・アベマキ・カシワ)とアカマツ・クロマツの間を行ったり来たりするさび病菌です。
最初は夏から秋にかけて2年目の茎枝に球形のこぶを形成し、年々大きくなります。
対策としては、春4~5月にこぶの皮を破って黄粉(さび胞子)を吹き出して、コナラやクヌギなどに伝染しますので、それまでにこのこぶを除去します。
また、コナラやクヌギでは、8~9月に黒褐色毛状物(冬胞子)を生じ、9~10月にこの毛状物からマツへ伝染して、翌年幼茎枝にこぶを発生させますので、マツの近く特にマツの養成苗畑周辺には、これらの樹木を植栽しないようにしましょう。(小河)