Q.シャラノキの植栽後

Q.
庭にシャラの木を植えました。5月半ば植栽、3mくらいある大きさの株立ちの木で、花のつぼみもたくさんついています。
蜂や蝶・蛾がたくさんやってくるほか、大量の蟻もやってきます。

葉の裏を見ると真っ白な綿で包まれたような何かの卵があり、蟻が何匹もかたまっている場所には白い小さなゾウリムシのような虫がいます。
そして、葉は黄色や茶色の斑点がたくさんあり、真っ黒になってしなびてしまっている葉もあります。

実家にシャラの木があり、かれこれ30年一度も病気や虫の被害にあっていないので
丈夫な木だと思い庭に植えたのですが、まだ植えたばかりなのに先が思いやられます。
何か私にできる対策はないでしょうか?


A.
シャラやヤマボウシは個人の方々に好まれる素晴らしい木です。
植え付け時期は冬期が最適ですが、現在は依頼されたときに造園屋さんが植えるという形です。
非常にデリケートな木です。
5月の時期外れに植えると、それなりの養生が必要です。

基本的には他の木より多く広く深く土壌改良をして肥沃な土地に植えることです。
また、活着するまでは、根元に敷き藁をしたり、乾いたときに適度の水やりをしたりする必要があります。
植木屋さんの畑からお宅のお庭にお嫁入りしてその土地に慣れるまでは大切に面倒をみてあげてください。

シャラノキには、アブラムシ、アオムシ、カイガラムシ類等々の虫が発生します。
オルトラン水和剤やモスピラン水和剤等で対応してください。

また、斑点病やうどんこ病等の病気もあります。
ダイセンやトリフミン等で対応してください。

まずは、いずれかの殺虫剤といずれかの殺菌剤を散布し、活着して元気になるまでは、他の庭木以上に気にしてあげてください。(古賀)