Q.
サクランボとスモモの木を植えています。
現在、小さい花芽がたくさん付いています。
実をたくさん収穫したいのですが、
肥料などを与えてよいのでしょうか?
A.
参考書には、両樹種ともに自家不結実性(自家授粉しない)、
交配不親和性(他の品種間でも授粉しない品種の組み合わせ)
のものが多いと記載されています。
出来れば5分咲きころから、耳かきの毛や筆で
人工授粉をさせることが望ましいでしょう。
今植えられている品種が、自家受粉出来る品種であっても、
花粉を運ぶ昆虫類が少ない場合には、
人工授粉した方が良く結実すると思います。
肥料ですが、今時分には、結実する栄養分は
前の年に根から吸収されて9月下旬から10月上旬頃には
幹・枝や芽の部分に蓄積されていると言われています。
そこで、サクランボやスモモのような落葉果樹の施肥は、
この頃から11月中に吸収された分を補充する意味で、
有機質肥料(堆肥)を中心にして、
不足分は化成肥料で補うように施肥します。
また、寒肥として1~2月に即効性の化成肥料を
施用するという参考書もあります。
木の生長に関与する3要素では、
枝や幹を大きくするチッ素(葉肥)、
果実に効くカリウム(実肥)、根の生長を促すリン酸(根肥)を
バランスよく施します。
NHKの趣味の園芸の実践作業?では、
チッ素:リン酸:カリ=100g:25g:100g(4~9年生)
となっていますが、植栽された土壌の種類や
それまでの施肥量等で異なりますので、
おおよその目安であるということになります。
(小河)