Q.クロマツの管理

Q.
クロマツの芽摘み(みどり摘み)の時期はいつが良いでしょう。

また、松くい虫の予防には、どのような農薬を散布すればよいでしょう。

A.
クロマツの芽摘みは、6月~7月上旬に行われることが多いようです。

成長が旺盛で伸びのよい樹木ではなるべく遅く実施した方が、芽摘み後の芽の長さが短くて形が整えやすいと思います。

また、1本の木で1週間以上かけて芽摘みを行う場合には、下枝の芽の短い方から始め、最後に上部の伸びのよい芽を摘むと、次に出てくる芽の長さが全体に揃い易くなります。

次に、松くい虫(マツの材線虫病)の予防には、樹幹に小さな孔を開けて、材内に侵入してきたマツノザイセンチュウ(以下、材線虫)の駆除または繁殖を抑制する農薬をあらかじめ注入する樹幹注入法、地上部に農薬を散布する地上散布、土壌にあらかじめ農薬を灌注して材線虫の活動を抑制する土壌施用があります。

それぞれの方法には、下記の農薬が登録されています。

*樹幹注入剤:グリーンガード、センチュリーエース注入剤、メガトップ液剤(病原である材線虫を運んでくるマツノマダラカミキリ(以下、カミキリ)の発生3か月前、福岡県では2月中旬頃までに施用)、ショットワン・ツー液剤(発生2か月前、福岡県では3月中旬頃)までに施用)。

*土壌灌注剤:ネマバスター(成虫発生2~3か月前までに施用)

*地上散布薬剤:エコワン3フロアブル(100~200倍)、スミパイン乳剤(150~200倍)、マツグリーン液剤2(60~100倍)、レルダン乳剤40(50~100倍)ビートルコップ顆粒水和剤(500倍)など(5月中下旬、6月中旬、7月上旬の3回散布が望ましい)。

(小河)