Q.
50~60年以上たったクスノキが急激に弱って、
あちらこちらに枝枯れを生じています。
部分的には元気に見えますが、枯れた枝を見ると
小枝が密生しているように感じます。
原因と対策を教えてください。
A.
最近、大きなクスノキが枯れる被害を
耳にするようになりました。
原因が確定されたわけではありませんが、
ファイトプラズマ(人の病気で言うところの
マイコプラズマ様微生物:マイコプラズマ病)
による被害ではないかと言われています。
予防・治療方法はいまのところ決まっていません。
この病気がファイトプラズマ病と確定すれば、
予防として媒介昆虫の駆除や抗生物質による
治療が考えられます。
それから、除草剤の施用や過湿傷害による
根腐れでも、類似の枝枯れや葉枯れ症状が
出てきていますので、注意が必要です。
現在の対策としては、排水・透水性・保水性等の
土壌条件を良くし、適期に整枝剪定、病害虫防除を
行い病害虫の発生を抑止して、
樹勢を強くすることが大切です。
(小河)