Q.マシン油乳剤の散布について

Q.
庭木にマシン油乳剤を散布したいと思いますが、
時期と濃度を教えてください。

A.
マシン油剤は、物理的に虫体を被覆、
窒息死させる薬剤です。
体内に薬剤が到達しにくいカイガラムシ類や、
薬剤抵抗性が出やすいハダニ類の防除に使用されています。
 
代表的なマシン油乳剤には、
マシン油の純度で色々のものがあり、
冬期から夏期に利用できるものまで様々です。
対象作物でも使用時期・濃度が異なりますし、
製品によっても使用作物や
使用時期・濃度が異なりますので、注意を要します。
薬液を多く作って余ったからといって、
乾いた後に2度散布をすると樹勢が弱りますし、
マシン油剤を散布した樹木に他の薬剤を散布するときは、
1か月以上の期間(指定された期間)を取ってください。

以下、農薬便覧第10刷から抜粋した使用法を記載します。
1. マシン油80%の製剤品(アルボ油)
アオキ・サンゴジュ・ツゲ・ツツジ・ツバキ・
マサキ・モクセイ・モッコクのカイガラムシ類には、
冬期に25~50倍液を散布。

ハダニ類には、夏期に50~100倍液を散布。
落葉性庭木には、カイガラムシ類・ハダニ類ともに
冬期に25~50倍液を散布。

2. マシン油97%の製剤品
ゲッケイジュ・サザンカ・ツバキのカイガラムシ類に、
クミアイアタックオイル、エアータック乳剤の100倍液
                    (小河)