Q.
我が家の庭木に寒肥施用したいのですが、松の木は反対方向に根があると聞いたことがあります。
本当のことでしょうか?
また、肥料は何がよいのか教えてください。
A.
自然自生の松は、枝・幹(斜幹)の傾きと逆の方向に根の発達が良いのは事実です。
一定方向からの風に倒されないように大地にしっかりと根を張って、樹体を守っています。
一般の庭でも時々そういうことはあります。
強風から守るために、あるいは石垣のそばの木では生育するために石垣と反対方向に多くの根が発生しています。
自然界の樹であろうと庭木であろうと、健全な生育を守るために根茎は常に働いているのです。
庭木の松は、毎年みどり摘み、古葉むしりをするので、多少の施肥は必要と思われますが、全体を見て、ある程度健全な樹木であれば、多く施さないほうが良いでしょう。
肥料を与えると生育が盛んになり、病害虫発生の元になります。
施すとすれば、油粕・骨粉などを混ぜて発酵した玉肥が園芸店にあります。
有機肥料を施すことをお勧めします。
肥料の目安としては、生育不良の木、もっと大きくしたい木、葉の色艶のない木、果実収穫目的の木などは寒肥を施すとお考えください。(古賀)