Q.
マツの葉が、黄緑色から一部茶色に枝枯れし始めました。
原因と処置を先生にご相談したいのですが。
A.
みどり摘み後に伸びた梢の針葉基部が新葉の3分の1から2分の1程度黄変する症状については、
原因がよくわからない場合が多い。
できれば、土壌改良を行い、マツの共生菌の発達を促して、マツの活力を良くすること、
これが在来の病害虫に対する耐性を強くする方法だと思っている。
(ただし、「マツの材線虫」クラスの感染と症状の悪化を引き起こす病害は別とする。)
みどり摘み後の新梢の針葉先端から3分の1から2分の1部位が、秋ごろから黄褐変する症状としては、
マツの葉ふるい病や赤斑葉枯病が考えられる。
その違いは褐変部に形成される病原菌が表す標微で区別できる。
こちらの予防方法は、みどり摘み後、新梢が伸びてくる6月下旬から7月上旬頃から、
2週間ごとに数回、銅水和剤(キノンドー水和剤40の500倍、またはドウグリン水和剤1000倍)を散布する。
(小河)