Q.
8月のブログへのアクセスでベッコウタケに関するものが数件ありました。
詳しい内容はわかりませんが、街路樹等では問題になっているきのこですので、特徴を記載します。
Q.
ベッコウタケは、根系の傷口から幹に侵入して根株の心材を腐朽させる根株心腐病の一つです。
多孔菌科オオスルメタケ属のきのこで、広葉樹の立ち木の根株腐朽菌です。
きのこは多くは幹の根際から発生します。
初めは卵黄色のこぶ状で、次第に半円形で大型の傘に成長し、数枚重なって生えます。
傘の表面は周囲が卵黄色で内側は赤褐色~黒褐色を呈し、殻(堅いから)皮化します。
傘の裏面には、微細な穴(管孔の孔口:1mmに6~7個と記載されています。)が見えます。
材が白色に腐朽する白色腐朽菌です。
センダン、ケヤキ、サクラ類、アカシア類、イヌエンジュ、ユリノキ、カシ類、シイノキ類、タブノキなどの広葉樹を侵します。
防除はなかなか難しいのが実情です。
腐朽した部分を綺麗に削りとり、防腐処理を行うのですが、専門家でも難しい作業です。
貴重な樹木であれば、樹木医などの専門家に依頼して外科手術などを施し、樹勢の回復を図りながら癒合組織の発達を促すしか方法は無いかも知れません。
また、重症木はどうしても残したい樹木以外は、伐採処分した方が良いと思います。(小河)