Q.
シマトネリコが斑点病になったようです。
木を切らずに成育させた方が良いのか、木全体に広がって切った方が良いのか、教えてください。
A.
トネリコ類の主な病気には、うどんこ病と褐斑病がありますが、これらの病気は木の生命を左右するようなことはありません。
植木生産農家でも多く発生しているところもあります。
ですから、ちゃんと適時に剪定したりしていれば、あまり気にされなくとも大丈夫です。
病気の防除法としては、殺菌剤を雨期と9月中下旬に2~3回程度散布すれば防げる病気です。
うどんこ病にはトリフミン水和剤、モレスタン水和剤などが、
斑点性の褐斑病にはペンコゼブ水和剤、トップジンM水和剤などが
登録されています。
これらの病気の予防としては、
風通しを良くするように毎年剪定管理をすること、
過度に庭木を密植しないこと、
過度の肥培管理をしないことです。
肥培をしなくても非常に旺盛に生育する木です。
この木を選ばれたときには、自分で木全体のイメージを描かれていたと思います。
そのイメージ通りの姿を保つように剪定してください。
主幹から長く伸びた枝があると思います。
その枝は、2節か3節残して強く剪定してください。
そうすると、荒れた感じの樹形も素晴らしい木の樹形に戻ります。
楽しんで剪定して見てください。(古賀)