Q.クロガネモチの落葉(薬害の有無)

Q.
クロマツにスミパイン乳剤を散布したところ、数週間後にクロマツの隣に植えているクロガネモチの葉が落ちだしました。
何か因果関係があるのでしょうか?

A.
回答例1
スミチオン乳剤は(MEP乳剤)はモチノキ科の樹木に薬害を起こしやすいと言われています。
モチノキ、クロガネモチ、ソヨゴ、イヌツゲ、ナナメノキなどの場合は注意が必要です。

見てみないとはっきりとは言えませんですが、
クロマツへのスミパイン散布がクロガネモチの落葉の原因である可能性はあると思います。

しかし、ともかく、
病気であったとしても、これで全部が枯れることはないと思います。
また、今の時期でしたら、葉が落ちて丸坊主になってもまた芽吹く可能性は高いと思います。
(もう一度薬害等で葉が落ちたら無理かもしれませんが)

スミチオン剤は、光、温度、風、特に光で分解しますので、
その成分は時間とともに減少します。

また、成分は材内を移行したりして、他の健全な部分を傷めることもありませんし、
新しく芽吹いた新芽を傷めることもありません。
ですので、しばらく様子を見られていいのではないかと思います。(小河)

回答例2
乳剤は落葉の被害が発生しやすい木です。
高温時の散布は特にいけません。
今後の薬剤散布は水和剤を利用することをお勧めします。(古賀)