Q.
アンズの実が黒ずんでいます。
また、実からヤニが吹き出ています(ウメの実からヤニが吹くことはありますね)。
病名とその対策はどのようにすれば宜しいでしょうか。
葉の方には、黒斑病等、何ら異常はありませんし、アブラムシなどの害虫も見あたりません(写真貼付有り)。
A.写真では、果実の柄に近い部分を中心に黒い斑点が多数見られ、大きい斑点は多少くぼんで見えます。
写真で判断すると黒星病か穿孔細菌病の病状に類似しています。
アンズには登録農薬が記載されていませんでしたので、モモの事例を紹介します。
黒星病には、トップジンM水和剤(1500倍液)、マネージ水和剤(1000~2000倍液)、展葉期にアンビルフロアブル(1000倍液)の散布が、穿孔細菌病には、開花前にカスミンボルドー(1000倍液)、収穫7日前までにはデランフロアブル(1000倍液)を散布すると効果があると思います。
それから、ヤニですがモモノゴマダラノメイガの幼虫が果実に穿孔する可能性があります。粒状の虫糞を果実外に多く排出します。
防除としては、収穫21日前であればスプラサイド水和剤(1500倍液)、収穫3日前まで散布するのであれば、スミチオン水和剤(1000倍液)の散布で効果があると思います。
果実だけと言われるので少々頭が痛いのですが、よく観察してみて下さい。(小河)