Q.シマトネリコの管理

Q.
シマトネリコの性質や植え方、管理の仕方など全般的に教えてください。

A.
この木は緑がとても美しく、生育は旺盛で、
まるで花が一面についているかのように、
夏から晩秋まで実が木全体につきます。

土壌も特に選ぶことなく、病害虫にも強いと思います。
葉先が新梢部分が青いものとあずき色のものとあります。
あずき色のほうが寒害がとても少ないように思います。

植え付け時期は、3月上旬から5月上旬ごろが一番適期でしょう。
生育が早いため、植え付け時は必ず余分な枝を剪定して、
支柱をかならずしてください。

植え付け土壌ですが、土壌改良剤、バーク堆肥5~6Lあるいは
腐葉土同量程度混ぜて植栽してください。
植栽地の周りの土壌が固いようでしたら、
広く30センチ深さくらい耕してから、
やや盛土状にしてください。

剪定の仕方ですが、
植え付けてまず1回目の剪定は2月下旬から3月中旬に剪定します。
2回目は7月中旬ごろです。
厳寒期に剪定を避けるほうが良いと言われる場合もあります。
それは、新芽の幹が寒害を受けることがあるからです。
もともと生育が旺盛な木ですから、強剪定には耐えるほうですが、
11月頃強剪定してしまうと、緑がなくなってしまいますね。
基本的には年に2回、ふんわりした樹形を保つように考えながら剪定することをお勧めします。

病害虫は、比較的少ないほうだと思います。
するとすれば、ダイセン系の殺菌剤と、オルトランやパーマチオン水和剤などの殺虫剤を、
年に3回(5月上旬、7月上旬、9月上旬)くらい散布しておけば問題ないと思いますが、
周囲の状況もありますので、病気になったらお電話でお尋ねください。(古賀)