Q.ハナミズキの花と葉がしわしわになって花が咲かない

Q. 植栽して10年ほどになるハナミズキです。毎年白い花をたくさん咲かせていました。

ここ2,3年花が咲いた後に木全体の葉がチジレてシワシワになっていたのですが、今年は開花直前に木全体の葉も、つぼみもシワシワになって花びらが開いて咲いてくれませんでした。

木は東南の角地に植えて日当たりも良く、植木用の土を入れて植栽し、水はけは良いです。

 

 

A.

葉が縮れてしわしわになる原因には

とうそう病と輪紋葉枯病という病気が考えられます。

1)とうそう病
幼葉の縮れとアバタ状の斑点が特徴です。

2)輪紋葉枯病
葉に褐色の小斑を形成、やがて病斑は拡大して茶褐色の円状~紡錘形の輪紋斑となり、拡大した病斑は互いに癒合して大きな不整斑となり、やがて周辺から枯れ始めます。
枯れ葉はすぐに落葉せず、樹上に残るので異常がすぐに分かります。病洋落葉後に伸長したはも次々に発病するので、樹勢が弱くなります。

いずれも
対処法としましては

1)病落葉(感染源)を集めて処分する。

2)毎年、発病するところでは初発時(少しの病斑確認)からベノミル剤(ベンレート水和剤2000倍)を10日おきに数回散布してください。

その他、ハナミズキにはうどんこ病という病気がよく発生します。
葉の表面や裏面に白粉を生じ、幼葉は縮れて枯れます。
大なり小なり発病します。注意しましょう。
まし、発病が毎年見られる場合は、トップジンM水和剤(1000倍)やトリフミン水和剤(3000倍)を発病初期から2週間おきに数回散布してみてください。(小河)

 

紋葉枯病はこれから症状がひどくなるかもしれません。
早めにベンレート水和剤を散布したほうが良い。
赤いシミ状のものについて、ここまで激しいのは初めて見ましたが、まれに赤いシミ状のものがでることはあります。
この症状は、同じミズキ科のヤマボウシにもおこります。(神代)