Q.
近くの公園のケヤキをみていましたら、太枝や幹にノコクズ状の固まりがたくさんついていて、そこから樹液がでていました。
気になって周囲のケヤキを見ると、同じような症状が見られ、激しい木の下にはノコクズ状の木くずが散乱していました。
これで放っておいて木が枯れたりしないのでしょうか?
A.
多分、クワカミキリの幼虫の食害でしょう。
カミキリムシ類の幼虫は最初樹皮下を食害し、やがて材部を食害しますが、その時に虫糞を出す孔を開けてそこから虫糞を排出します。
食害が太枝や幹を横方向(横断面)に進み一周すると、そこから上部が衰弱し、
食害部がゆ合組織で繋がらなければ枯れることもあります。
食害されたあとは樹皮が浮いて亀裂を生じ、ささくれた状態になります。
庭木のカエデ類等にも(種類は違いますが)カミキリムシ幼虫による同様の食害がよく発生します。
庭木をよく観察し、ノコクズ状の木くずや虫糞を出している孔を発見したら、
虫糞を取り除くとともに、園芸用キンチョールEなどの登録のある殺虫剤を注入して樹皮下や材内の幼虫を駆除しましょう。(小河)