Q.
ソメイヨシノの苗を購入し、鉢に植えて栽培しています。
鉢は直径・深さともに30センチ程度で、幹の高さは1.8メートル程です。
今年花は咲きませんでしたが、葉は順調に育っていました。
しかし、先月から葉の先端が枯れて落ちるようになってしまいました。
特に幹の先端部分の枯れが酷く、一枚の半分以上が茶色く壊死している状態です。
枝からも新しい葉が次々出て来るのですが、成長しきる前に枯れてしまいます。
表面の土が乾いてから水をやる(三日に一度程度)ようにしていたので、
水枯れが原因かと思い、一日一回に増やし様子を見ていましたが、改善されません。
土は常にじっとりと湿った状態になっているので、今は根腐れが心配です。
枯れの原因は病気でしょうか?病気だとしたら対策を教えて下さい。
また、正しい水やりの頻度も併せて教えていただければ幸いです。
A.
回答例1
写真を見た感じでは病気ではない気がします。
木の大きさから見て植木鉢が少し小さくはありませんか?
一度根が傷んでいないか、そっと土を掘って確認することも大事です。
水やりは表面が乾いたら行う程度が良いでしょう。
病気では、
新梢の先のほうから枯れてくる灰星病と
新梢及び葉柄部分が侵されて葉が下垂する幼果菌核病があります。
このような症状が1~2か所出たら、
トップジンM水和剤1,500倍液を2週間おきに2~3回散布しましょう。(小河)
回答例2
鉢植えと地植えでは水やりの仕方も随分違ってきます。
写真を見る限り、これは水切れから来る症状だと思われます。
本年のように高温・乾燥の続く日は
鉢植えの場合、1日朝夕2回たっぷりと水を与える必要があります。
鉢植えの場合、3日に1回の水やりは冬期のやり方です。
しかし、前提として水はけの良い土かどうかという問題があります。
現在では常にじっとりした状態で、改善の様子がないとのことですので、
できるならば、もう一回り大きな鉢に植え替えを試みても良いでしょう。
その際には、一番下にごろ石を敷き、水はけに配慮します。
そして、取りだした根株とその周りの土は、そのまま新しい鉢に入れます。
当然まわりに隙間ができるでしょうから、そこには普通の用土(水はけ良いもの)を入れます。
大きな鉢への植替えが難しい場合には、
今の鉢の3~4隅を掘って水はけの良い土に入れ変えましょう。
水はけが良い状態にして、水をたっぷりと与えるということをなさってみてください。(古賀)