Q.
ツバキ・サザンカに毛虫が列をなして加害しています。
防除法を教えてください。
A.
そろそろ毛虫が発生する季節です。
お尋ねの毛虫は、チャドクガだと思います。
チャドクガは、枝や葉裏の薄茶色の綿毛状の卵塊で越冬し、4月中旬から6月にかけてふ化します。
幼虫初期は、葉の裏に群棲して食害しますので、葉が透けて見えます。
しばらくは、列状に並んで食害しますが、やがて分散してゆきます。
老熟幼虫(十分に発達した幼虫)は地表におりて薄い繭をつくって蛹になります。
成虫は、6~7月と10~11月に発生すると言われています。
10~11月に発生した成虫は、枝や葉裏に卵塊を産み付けます。
防除ですが、チャドクガの幼虫は毒毛を持っていますので、列状に並んで食害しているときに葉ごと切り落とし処分するのが一番です。
また、分散してしまったら下記の登録農薬を散布しましょう。
樹木類で登録:トレボン乳剤(4,000倍)、
庭木・林木で登録:ディプテレックス乳剤10(300倍)、
ツバキ類で登録:エンセダン乳剤(1500倍)、オルトラン水和剤(1500倍)、トレボンEW(2000倍)、スミフェート水溶剤(1500倍)など。(小河)