Q.サカキに虫がつくことはありますか?
どんな虫がつきますか?
対処法も併せて教えてください。
A.
一番多い害虫はカイガラムシ類です。
それによって、すす病まで発生します。
時々、葉の食害が出ますが、そう気にするほどの食害は出ないと思います。
6月上旬から7月中旬までに、2~3回程度10日おきに、カイガラムシ専用の殺虫剤(スプラサイド乳剤40の1000~1500倍液)を散布しましょう。
夏場に退治できなかった場合は、冬期12月下旬から1月下旬ごろにマシン油乳剤の散布をお勧めします。
30~70倍液で散布してください。
カイガラムシのほか、時折、
幹・枝にテッポウ虫(カミキリムシ類)がつきます。
新芽にスリップスがつきます。
いずれも適期に適宜薬剤散布をしてください。(古賀)
お尋ね致します
榊にテッポウムシと思われる幹の膨れが出来て、枝が枯れて後に来全体を数本からしてしまいます。対処時期と薬の種類をお教えください。
幹の大きさは、大人の親指大から直径10センチ位の綺麗な榊についてしまいます。
原因は不明です。
症状からすると「ゴマフボウトウ」の被害に近い症状です。
文献によると、ヒサカキに記載があります(カラー解説 緑化木樹木の害虫」
養賢堂発行)。
ゴマフボクトウは、色々の樹木に寄生し被害を与えています。
いわゆる、「ボクトウガ類」の被害状況です。
幹の膨れ部分に、ノコクズ状の虫糞(ノコクズ状のものが排出されているか?)が、
確認できるか否かで判断が異なります。
幹の膨れが、害虫の加害によるものか病気による症状なのかは、話だけでは判りません。
幹に膨れを生じる病気は、私は、今のところ報告を確認していません。
カミキリムシ類の加害にしろ、ボクトウガ類の加害にしろ、異常が認められる部分には、
虫糞の排出痕(ノコクズ状のものが出ている孔)が認められるはずです。
それが無い様でしたら、被害部分を切り取り、緑化センターへ持参ください。
カミキリムシ類にしろ、ボクトウガ類(対象木に雑草が絡まないようにすれば予防可能))にしろ、
虫糞が排出している部分を良く観察し、そこに糞排出用の小さな孔を見つけたら、その孔に、
カミキリムシ用の「糞排出孔、食入部噴射剤」を、噴射注入して坑口を密閉しましょう。
何れにしろ、一度、実物を持参して緑化センターにお出でいただければと思います。(小河)