Q.生垣にオリーブを植えたい

Q.

新しい家の生垣を検討中で、品種は、オリーブ・黄金マサキ・ヒメマサキ黄斑葉・斑入りプリペット レモンライムアンドクリッパーズなど検討しています。
家の方位が東南の角地で回りがきれいに人の目に触れるため生垣をしたいと思っています。
また、シンボルツリーにシマトネリコ3、5メートルと、サブツリーにオリーブ3メートルを考えています。

A.

シンボルツリーにシマトネリコは良いでしょう。九州の地にあった樹木です。
強い寒が来たとき、葉が痛む場合がたまにありますが、心配ないです。
生育が早い木ですから、毎年の透かし剪定が必要です。

オリーブは日本の気候・風土に合いにくい木です。
湿気に弱く、幹に侵入して食害する木喰虫の発生が多く、5~10年で枯れる確率が高い樹木です。
(必ず枯れるわけではありませんが、そうした傾向が強いと思います。)
果実の収穫も少ないものです。花はたくさんついても、果実としての生育率が低い、難しい木と思います。
葉が小さく、細長く、薄緑色、小枝は風になびき、感じの良い木ですし、葉は乾燥して茶葉としての効用はあります。

しかし、雨量年間200mm位のヨーロッパ付近の木です。
日本の雨量では湿気が高すぎ、と考えますので、私はお勧め致しません。

シンボルツリーとして植えて見られても良いですが、生垣としてはリスクが多いように思われます。

生垣として鮮やかな色調であれば黄金マサキがおすすめです。
背丈が1.2m位の品物を植えてください。
生育が非常に遅く、メンテの少ない木でお勧めです。

また、実が採れる生垣をお望みならば、フェイジョアも良いでしょう。
葉はやや広め5~8cmくらいの大きさで、やや銀色の葉です。
春先の花は赤を帯びたかわいいものです。
冬期12月頃に実が1~2割地面に落ちるころ収獲して、生果でも良いし、皮ごとミキサーで粗挽きしてジャムにしてもおいしいです。

ヒメマサキは葉と葉の節間が短く、害虫の発生の多い木です。
緑がよく詰まった生垣に出来上がりますが、カイガラムシ類の発生が多い木です。

斑入りプリペットは、葉が小さく美しい木です。しかし、半落葉木で、冬期は10分の1の葉しか無く、寒い年ですと全く葉のない年もあります。

レモンライムは私の勉強不足ですみませんが分かりません。(古賀)