Q.
福岡市百道でありました「万国博」の時に、中国の関係者から実をいただいて育て、大きくなった(現在10m程の高さ。)樹木があります。
志摩の中央公民館の中庭で成長しています。
訪れた人がバナナの実を小さくしたような房状についた果実をみて「何ですか?」と尋ねられることが多いそうです。
樹種を教えて下さい。
A.
持参された果実は黄緑色(熟すと淡黄褐色)で、径6~7mm、長さ10~15mm位のバナナを小さくしたような房で、1花軸に球状に多数ついています(そう果:花軸上に多数の花がつき多肉・多しょうの果実の集まりになったもの)。
数えたところ50以上の房がついていました。
果実を見てカンレンボクだとわかりました。
山と渓谷社の「日本の樹木」によりますとカンレンボクは、オオギリ科カンレンボク属の落葉高木で、大正時代に渡来した樹木だそうです。
原産地は、中国中南部原産となっています。福岡市役所裏の公園に植栽されていますし、当福岡県緑化センターにも植栽していますので、ぜひ見学にご来園ください。(小河)