Q.
街路樹を検討していますが、根腐れを起こしにくい樹種を教えてください。
A.
高度成長期の街路樹は大木になる木を殆ど利用していました。
ケヤキ、イチョウ、クス、ポプラなど数多くあり、ほとんどの木が今、大きくなり過ぎています。
大きくなりやすい木でも仙台市のようにすばらしい剪定管理をしていれば、本当に美しいものです。
良い例としては、
熊本県人吉市の先(ループ橋の手前)の国道のヤブツバキ、あるいは、
鹿児島県出水市のマキ類など
があります。
今までと同じ樹種であっても、株立ちを利用するなどすれば、何十年も同様の樹形を保つことができます。
従来型の街路樹に比較して管理がしやすく間のびせず、樹形を保ちやすい木として以下に少し紹介します。
○やや生育が遅く、樹形の乱れが少ない
ツバキ類(H4~6m)
ネズミモチ類(H3~5m)
ユズリハ類(H3~6m)
○管理が簡単で、高さを切り返し(間引き)で保つことができる
台杉(H4~6m)
ケヤキ(ホーキ状樹形の株立ち)(H5~6m)
○やや生育が遅く、観賞価値が高く剪定もしやすい
ブラシノキ(H3~5m)
タラヨウ(H3~6m)
ホンモチ(H4~6m)
ソヨゴ(H4~6m)
それから、根腐れを起こしにくい樹種は?ということですが、
植栽する環境にもよります。
湿潤な土地、乾燥した土地など、樹木ごとに合う条件が違います。
その他、街路樹には一般的には早く生長する木を避けましょう。
生長の遅い木を導入することを心がけてください。(古賀)