Q.
3年前に植えた利休梅が、今年4月頃咲く花が少なく、葉の勢いも弱いため心配しておりましたが、最近、葉の色や形状が変わり、ついに上の枝が枯れてしまいました。
どういう対処をしたらいいのでしょうか?
A.
利休梅は昔、中国大陸から渡来した植物で美しい花です。
今では日本人にも深くなじんでいる花木です。
本来、利休梅は3割程度の日陰のところが良く生育して丈夫で美しく咲く花木です。
もともと野生の植物で林木の下や間で、豊富な腐葉土の中で生育生長する木です。
ですから、お庭でも自然界の様子を再現して植え付けされるのが一番望ましい事です。
・・・が、そう言われても簡単には出来ません。
植物や植木は人間が勝手に肥料をやり、土壌改良して支柱して、
さぁ大きくなって花よ咲け~といっても、簡単なことではありません。
よそからお嫁入りしてきた植木は、その土地(環境)に慣れようとして頑張りますが、
根の生育が悪ければ自分の体(枝)を枯らしてでも生育しようと頑張ります。
さて、
具体的には、
根元周りの土を30センチくらい深く耕して土を柔らかくしてください。
そして、柔らかくなった土の中に上等の腐葉土を10~20%位混土して、
やや盛り土にして排水に配慮します。
それから、根元付近の表面には、敷き藁か、バーク堆肥(値段の高い上質のもの)を5~10センチくらい敷きつめ、
地表面や土の中の水分を適度に保つよう心がけます。
また、深く耕した際に、0.5リットルくらい木炭粒を混入しておくと、
何十年も美しく花を咲かせるだろうと思います。(古賀)