Q.
庭のヤマボウシについて。
古い株立ちのヤマボウシです。
今年の3・4月頃には、芽が出てきたのですが、5月になっても葉が付きませんでした。
5月中旬~6月上旬頃には枯れたようになり、6月下旬には幹の樹皮がパリパリに剥がれてきました。
水やり不足かとも思いましたが、以前に同じ場所にあった木は、水やりをきちんとしていたにも関わらず枯れました。
何か対処法があれば教えてください。(写真付き)
A.
写真を見せて頂きましたが、
この現状(植えてある場所は1m×1m程度の場所で周りはコンクリート)では確実に枯れると思います。
幹が割れてくるのは、生きている樹皮部(内樹皮)の水分が欠乏して衰弱・枯死するのが原因です。
根張りを考えれば、植えます(広さ)は広いほど良いですし、透水性(排水性)を考えればカチカチの土質では根が伸びることはできませんし、水はけ次第では根腐れを起こし、乾燥が続くと急激に衰弱し枯死することが多くなります。
植栽場所は平坦で、水はけが悪いと思われます。
バリアフリーを追求する現状では高植えは難しいのでしょう。
それであれば、根が伸長する部分は地下部しかありません。
根が伸びていけるような土質か、透水性が良いかどうかということです。
ヤマボウシやハナミズキは根が弱く風で倒れやすい樹種の一つです。
枝の状況を写真で見る限り、昨年まではある程度生育していたのではないかと思われますが、このままの状況ですと、この大きさの平たい場所では何を植えても育たない可能性があります。
もし、ここに樹木をとお考えでしたら、次に植栽する場合には透水性を考慮した植栽方法をご検討ください。
簡単に申しますと、
この四角い場所を、1.5メートルほど掘ってみます。
そうするとカチカチではない柔らかい土質が出てきますでしょうか?
柔らかい土質が出てこなければ、この場所に何らかの植栽は無理かと思います。
もし柔らかい土質が出てくれば、ゴロゴロした石や大きめの砂利などを入れ排水性を確保します。
その上に掘り返した土を戻します。
戻す際に有機質の堆肥も少し混ぜ込まれたら良い土になろうかと思います。
その上で適切な時期に植栽をなさってみてください。
いずれにせよ、植えます(広さ)が限られている以上、
地上部の大きさも限られてくることを考慮されて、地上部を小さめに管理されるなどの工夫が必要かと思います。(小河)