Q.
高さが3~4mのベニカナメの垣根(200本以上植栽)の下から3分の一までに枝がありません。
どうすれば枝が出ますか。
また、葉に斑点が出来ていますが病気でしょうか。
病気であれば、どうすれば防除できますか。
A.
上部の枝を強く剪定すれば、幹からも芽が出るでしょうから4~5本試してください。上手くいけば、残りも同様に剪定すれば良いでしょう。
葉の斑点は、実物を見ないとはっきりしません。
新葉に暗褐色円状の斑点で周囲に紫紅色のぼかしが入り、やがて中央にごま状の黒い粒が出来ていれば、それはごま色斑点病でしょう。
この病気は、ビワ、セイヨウナシ、ナシ、マルメロ、リンゴ、ザイフリボク、ストランベイシア、ズミ、カリン、シャリンバイ、セイヨウサンザシ、レッドロビンなどのバラ科ナシ亜科の緑化用樹木や果樹に発生します。
この病気を予防するには、周辺の病落葉や木に着いている病葉を綺麗に取り除くことです。被害が激しい場合にはやや強く剪定し、新しい芽を出させる方が良いでしょう。
新芽が開く頃から、アゾキシストロビン(10%含有)剤1,000倍液、チオファネートメチル(70%含有)剤1,000倍液を2週間置きに数回散布すると病気の発生を予防できますが、残念ながらベニカナメやレッドロビンには農薬登録がありません。
(小河)