Q.
「ヒイラギ(モクセイ)」の虫食い対策についてお伺いしたいのですが、そちらのホームページの相談例(Q&A)では「害虫名はテントウノミハムシで、剪定後に殺虫剤を散布すること」となっているのですが、こちらの棚仕立て-2本の「ヒイラギ」は、いづれも既に葉の形状を留めないほどに食い荒らされていて、立ち枯れが心配される惨状です。
果たして、蘇生させられるものなのでしょうか?
可能な場合、有効な薬剤なり肥料等について、また、剪定の可否等についても教えていただければ有難いのですが・・・
A.
お尋ねの害虫はテントウノミハムシと考えられます。
テントウノミハムシは、年に1~2回発生すると言われています。落葉層内で越冬した成虫は5月上旬から葉肉を不規則に食害します。
5月下旬に葉裏に産卵し、幼虫は葉に潜って6月を中心に盛んに葉肉を食害するため、葉は黒褐色になります。地中で蛹になり、羽化した成虫は秋まで葉を食べて、落葉層内で越冬します。
対策としては、成虫発生時期にネットに払い落とすか、殺虫剤を散布しますが、薬剤は樹種登録が有りませんので、充分に注意して周辺に迷惑がかからないようにしてください。また、成虫は落葉層内で越冬しますので、落葉は綺麗に整理した方が良いでしょう。
剪定ですが、葉が無いようであれば枯れ枝等を整理する要領で行い、新たな芽の発生を期待する方が、そのままよりも有効だろうと思います。葉が有ればそれは残す方が良いでしょう。(小河)