Q.
サルスベリを植栽しているが、昨年の夏は花が少なかった気がします。
秋頃に気がついたらカイガラムシが沢山ついていましたし、木の先が黒くなっていました。
どうしたらよいでしょうか。
A.
花が少なかった原因は、元気良く伸びた枝先に花芽がつくので、多分剪定の時期が悪く、伸びが悪かった可能性があります。
元気の良い木であれば、冬場(12月から翌年3月上旬)に剪定を行えば春には新梢が元気よく伸びるはずです。
木の先が黒くなっているのは、すす病に罹っているためです。
すす病は、カイガラムシ類やアブラムシ類の排泄物に寄生しますので、これらの防除が大切です。
カイガラムシ類には、卵が孵化し幼虫が動き回る6月頃に発生を確認して、スプラザイド乳剤40(メチダチオン剤)の1,000~1,500倍液を散布します。
あるいは、冬期のマシン油乳剤も有効です。
アブラムシ類は発生を確認したら、スミチオン乳剤(フェニトロチオン剤、MEP50%含有)の1,000倍液を散布します。
それから、サルスベリには葉がうどん粉をまぶしたようになるうどんこ病が良く発生します。
少し発病が確認されたら、ポリベリン水和剤(イミノクタジン酢酸塩混合剤)やミラネシン水溶剤(ミルディオマイシン剤)の1,000~2,000倍液を散布しましょう。
(小河)