Q.
庭木に冬期に行う消毒について教えてほしい。
A.
この時期(2月前後)に集中するご相談として、
石灰硫黄合剤とマシン油乳剤の問い合わせがあります。
石灰硫黄合剤についてが8割、
マシン油乳剤についてが2割です。
何のために散布するのかお尋ねすると、
ほとんどの方がカイガラムシを殺虫するためとおっしゃいます。
イオウ合剤は本来は炭素病の特効薬で、
カイガラムシの特効薬ではありません。
石灰硫黄合剤は一部の害虫殺と大きな病気の対策として散布します。
3月上旬から4月上旬の芽立ち前、
小枝の芽が少し動いたときが一番効果的です。
経験上申し上げると、
落葉樹は50倍から60倍程度、
常緑樹と落葉樹の混植の庭では80倍から100倍位がお勧めです。
また、
夏期のさび病菌など、
他の薬剤で効果の出ないときはイオウ合剤200倍以上で散布すると、
殺菌効果が高くよく効きます。
あくまで経験上ですので、
該当樹種の登録農薬ではないと思いますので、
その点申し添えます。
石灰硫黄合剤の散布時は、
目を守る工夫をしましょう。
目に入るとしみます。
それから、汚れても良い服装で行ってください。
衣服に付くと取れませんし、
建物に飛散した場合水洗いしても落ちなかったりします。
また、消毒機械等はよく洗ってください。
マシン油乳剤は、先にお話しした通りカイガラムシの薬です。
こちらは建物等が汚れたりはあまり気にしなくて良いと思います。
散布については2009年10月18日の記事を参考にしてください。
追記:
弱った木には石灰硫黄合剤もマシン油乳剤も散布しない方が良いでしょう。
ますます弱るだけと思います。
(古賀)