Q.南側に植えるのに好ましい樹種

Q.
南西に
・ジューンベリー
・オリーブ
・エゴノキ
・常緑ヤマボウシ
・フェイジョア
・シラカシ・アラカシ

南に
・ハナミズキ
・シマトネリコ

南東に
・ヤマボウシ
・イロハモミジ
・ギンバイカ
・ソシンロウバイ

を植えたいと考えていますが、選定としてはいかがでしょうか?

A.
ジューンベリーは白い花で5~8メートルに成長する木です。
毎年冬の剪定を上手にすることが大切です。
面積を取りやすいということもあります。

オリーブは花は目立たないが葉裏の銀色と細葉が人気。
植木屋さんから出荷されるときは縦長の美しい樹形だが、庭に植えると、枝は張るし、樹形も乱れる。
根株付近にはテッポウムシも多く発生する。

エゴノキは通常白花ですが、ピンクの花もあります。非常に美しいです。
幹にテッポウムシが良く発生します。

常緑ヤマボウシは小型で小ぶりでもよく花のつく品種と、ヒマラヤ系の大きく育つ木とあります。
値段は少々高いですが前者の品種がお勧めです。

フェイジョアは樹形が大きく乱れる木です。
1年に1回から2回刈り込みして育てるとコンパクトにおさまり、
大きな果実も望めます。
2種類混植して生垣樹として使用するのも非常に楽しく美しい木です。
とにかく年に2回は剪定しましょう。葉裏の銀色も美しいです。

シラカシ、アラカシは日本古来の落ち着いた樹木です。
強剪定に耐え、1年中葉色が美しくとても管理しやすい木です。
しかし「派手さ」はありません。
小さくも大きくもどんな場所でも使用できる木です。

ハナミズキは赤白花いずれもとても美しい木ですが、
植え付け時に土壌改良し、排水面に特に注意してください。
肥沃な土地を好み、排水良好であることが必須です。
過激な乾燥は嫌います。

シマトネリコは1年中常緑で葉が風にそよいで感じの良い木です。
しかし、植木屋さんから買った時が一番良い樹形です。
年1回の剪定を必ずすることが美しさの秘訣です。
庭師さんでもこの木の剪定をマスタ―してない人が多いです。気をつけましょう。

ヤマボウシはハナミズキと同じような性格を持つ木です。
植え付け時に注意しましょう。

イロハモミジは和風・洋風いずれにも良く合う木です。
またこんなに温暖化が進むと、モミジ類の木陰が涼しく、
東・南・西側には葉張りの大きいモミジを植えることを薦めます。
エコ対策には一番の木と思います。大きな木陰で家庭を守りましょう。

ギンバイカは香りが非常によく、小さい白い花が茶庭木のようにも感じさせる木です。
背丈は大きくても2.5メートルくらいで小ぶりで楽しめる木です。
時折2~5年で枯れることがありますよ。

ソシンロウバイは、昔からの万葉の木で寒期に芳香の良い木で花も美しく長持ちします。
5~6メートルくらいまで大きく育つ木ですが、
庭木としては1.5メートルから2.5メートルくらいで観賞されています。
根株から毎年4~5本の萌芽枝が立ちあがります。好みに合わせて剪定してください。

どのようなに庭木でも剪定管理と消毒管理は必ずしなければなりません。がんばってください。(古賀)