Q.
庭のカエデの木が、部分的に葉や枝が枯れています。
去年も一部枯れましたが、今年は約半分枯れてしまいました。
今年の春、葉の裏側に黒っぽい虫が無数に発生したので、木酢液にて退治しました。
その後、かけた葉、枝と思われる個所が枯れ始めたのかと思いますが・・・。
A.
葉の裏側に黒っぽい虫が無数に発生したとのことですので、
一番考えられるのはモミジニタイケアブラムシの被害だと思います。
その他、モミジ類に被害を与えるカミキリムシ類について記載します。
参考になさってください。
◎モミジニタイケアブラムシ
春、カエデの新葉・新梢に寄生します。
被害葉は縮葉して黄褐変します。
虫は暗褐色で2~3㎜。
夏には越夏型の淡黄緑色扁平で固着する幼虫になるそうです。
秋になると再び成長して繁殖するといわれています。
防除は芽に群れている時にアブラムシ類(樹木)に登録のある農薬をやや薄めの濃度で散布しましょう。
薬害を防ぐためです。
◎カミキリムシ類
5月下旬から7月にかけてカミキリムシの成虫が飛来して小枝をかじります(後食という)。
そして、太枝や幹に産卵します。孵化した幼虫は樹皮の下を食害しながら成長していき、大きくなると剤も食害するようになります。
このときに虫糞を排出する孔を穿ち、そこから虫糞を排出します。
後食された小枝は衰弱し、枯れる枝も出てきます。
また、樹皮下や材を食害するときに、枝や向きをぐるりと一周して食害した場合には、そこから上部が弱ったり枯れたりします。
後食防止は難しいので、虫糞が排出されている孔を早めに見つけ、ゴマダラカミキリに登録のある園芸用キンチョールE等を孔に噴入し、その孔をふさいで幼虫を駆除しましょう。(小河)