Q.イヌツゲの葉枯れ・枝枯れ

Q.
生垣状に植えているイヌツゲに葉がつづり合わさったようになり、褐変して枯れて見苦しくなっています。
激しいところは枝枯れしてます。原因と対策を教えてください。


A.
クロネハイイロハマキというハマキガの幼虫が葉をつづりあわせて、その内側から表皮を食害したために生じた現象だと思います。

主に、イヌツゲ・モチノキ・クロガネモチ・ウメモドキなどのモチノキ科樹木を食害しますが、イヌツゲの被害が最も激しいものです。

幼虫は体長約10ミリ、頭部は黒褐色・胴部は淡緑褐色です。
卵で冬を過ごし、4月下旬ごろに孵化します。
その後、不規則な発生を繰り返し、卵・幼虫・蛹・成虫が同時に見られるようになるそうです。
イヌツゲでは年に5回くらい発生するとも言われています。

防除としては、5月上旬頃に発生初期の幼虫を補殺するのが最も効果的です。
カルホス乳剤(1000倍)の散布が効果があるとされてますが、イヌマキのクロネハイイロハマキに農薬登録がありませんので、注意が必要です。(小河)