Q.
サルスベリの葉や枝、激しい時には幹まで黒色のスス状物で覆われることがあります。
すす病だと思いますが、防除方法を教えて下さい。
また、うどんこ病や葉に斑点ができる病気もありますので、その防除方法も併せて教えて下さい。
A.
すす病は、ほこりやアブラムシ・カイガラムシなどの昆虫の排泄物から出る有機物を栄養源として繁殖するものと、葉の組織の中にも入って直接葉の細胞から栄養をとるものがありますが、前者の場合が多いと思います。
冬期にマシン油乳剤を散布してカイガラムシやアブラムシを駆除します。
また、アブラムシ・カイガラムシの発生時期に殺虫剤を散布して駆除しましょう。
*アブラムシ類:ベニカX乳剤500倍液、サンヨール液剤AL原液、オルトランスプレー
*カイガラムシ類:サンヨール液剤AL原液、オルトランスプレー
うどんこ病はサルスベリには良く発生し、葉が白粉で覆われたり新芽が奇形になったりします。
サルスベリのうどんこ病の登録農薬は沢山あります。
カイガラムシ・アブラムシにも効果のあるベニカX乳剤500倍液、サンヨール液剤AL原液、ポリベリン水和剤1,000~2,000倍液、マネージ乳剤500~1,000倍液、ヒットゴールド液剤AL・ムキシン液剤AL原液、マネージエアゾル、ベルクートエアゾルなどが記載されています。
また、樹木類に登録のあるトリフミン水和剤3,000倍液、モレスタン水和剤2,000倍液も効果があります。
次に葉に斑点を生じる病気ですが、登録農薬がある褐斑病について記載します。
葉に1~2mmの褐色で角形の小さな斑点が出来ます。
病班は拡大して周縁が不整となり、健全部との境も不鮮明になります。
うどんこ病と併発すると早期に落葉します。
褐斑病の予防には、発生前、発生初期にペンコゼブ水和剤600倍液を散布しましょう。(小河)