Q.芝の枯れ

Q.
昨年2月に姫高麗を貼り昨年は元気に育ち、今年は3月からサッチング・スパイキング・目砂入れ・施肥とこまめに管理してきたつもりなのですが一部枯れてしまいました。
枯れてしまった箇所は物置小屋の前と立水栓の前で以前から踏圧で育ちが悪かった所です。
2週間ほど前に異変に気付き、キトサンを撒いたりしたのですが回復どころか枯れてしまいました。
これはただ単に踏圧による影響だけなのでしょうか、それとも何かしらの病気なのでしょうか。


A.
ヒメコウライシバは日本芝のなかでは比較的デリケートな芝です。

春先より梅雨にかけていろんな病気にかかりますが、夏にかけて自然に治る場合がほとんどです。
薬品による予防などは効果がありますが、費用対効果に劣りますので、補植するほうが有利です。

写真を拝見したところでは、湿気による被害のようです。(傾斜により雨水がたまりやすそうです)
多湿になるとコガネムシの幼虫による被害が出ることがあります。
特に土が肥えている場所など、あるいは水や肥料が多いと病気にかかりやすくなります。
キトサンを播かれたとのことですので、キトサンを水で溶いて播かれたことによって余計な湿気を持ってしまったとも考えられます。
その他、日照不足の場合も考えられます。
写真では分かりにくいですが、日当たりはいかがでしょうか。

あるいは、猛暑の際に、物置とブロックに妨げられて風通しも悪く、かなり高温になって、それが芝を苦しめてしまったということもあったのかもしれません。

いすれにせよ、踏圧で育ちにくい場所は、板石等による通路を設けられることをお勧めします。
どうしても芝でなくては・・・という場合はノシバに張り替えると少しは良いかもしれませんが、多少マシになるのではというくらいで、過大な御期待には応えられないかもしれません。
また、サッチングやスパイキングは西洋芝には有効ですが、日本芝にはほとんどしないと思います。
念のため申し添えます。(志賀)