Q.ツバキ、サザンカに毛虫がついている

Q.
 お隣の生け垣(ツバキ、サザンカ)の葉に毛虫がついていますが、何という虫で、防除はどうしたら良いのでしょうか?

A.
 良く見ると葉の裏側に黄色の毛虫がかたまって葉を食べていませんか?

 葉表から見ると、不規則な雲紋状の食痕が黄色く見えます。

 これはチャドクガの幼令期の被害です。

 その後、大きくなった幼虫も群生して葉を食べますので、大きな被害になることがあります。


 チャドクガの幼虫の体毛は、白くて長いのですが、別に有毒の毛を持っていますので、これに接触すると、激しいかゆみが永くつづくことになりますので、特に女性の方は注意して下さい。

 年2回の発生で、葉の裏側に生まれた卵塊で越冬し、4月中旬にふ化して葉を食べます。約55日間の幼虫期間の後、地上に降りて落葉下でマユを作って蛹化、6月に成虫となります。

 2回目の幼虫は7~9月に発生し、同じような経過をたどって成虫となり、交尾、産卵の後、卵越冬に入ります。

 防除法ですが、この毛虫は薬剤には弱いので、応急的には市販のスプレー剤でも十分効果があります。

 しかし、広範囲に被害が及んでいる場合は、殺虫剤で防除することになります。

 この殺虫剤散布の時は、薬剤の使用基準を守ることはもちろんですが、隣同士で良く話し合って、周辺の家屋、作物等にも配慮して散布することと、散布は朝夕の風が凪いだ時にすると良いでしょう。
(西岡)