Q.シラカシの立ち枯れ

Q.
シラカシの立ち枯れについて考えられる原因を教えてください。

A.
通常、シラカシは立ち枯れしにくい木です。

時折、テッポウムシにやられることはありますが、アラカシほど発生は多くありません。
また、病気等が入っても葉に黒点やカビ程度で、枯死に至ることは少ないものです。

一般家庭で枯れたのであれば、一年中根元付近の湿気が多すぎるとか、市販の非農耕地用の除草剤の原因などが考えられます。

非農耕地用の除草剤は庭で絶対に使用してはいけません。
何で枯れていくかわからないままに、自然と全体が弱って枯れていきます。

とにかく毎年きちんと剪定をして、年3回程度の消毒をしておけば未然に防ぐことができるはずです。(古賀)

これについては別の樹木医が以下のように追記しています。


シラカシには根や根株が侵される病気として、ならたけ病、ならたけもどき病、白紋羽病、紫紋羽病が記録されています。

これらの病原菌は、他の樹種も枯らしますので、シラカシの周囲の樹木が衰弱・枯死していないか調べてみましょう。

ならたけ病とならたけもどき病で衰弱していたり、枯れた木には、根株にきのこが発生します。

また、白紋羽病は根株や根に灰白色の菌糸やひも状の菌糸のかたまりが、紫紋羽病では紫褐色、フェル状の菌糸の幕が認められます。

これらの衰弱・枯死木が発生したら、専門家に相談し、できれば掘り取り除去されたほうが良いでしょう。(小河)